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草莽塾

草莽塾

- 設立趣意書 -

多感の友よ、思わずや!

祖国の姿、いま如何に​!

いまわが国は歴史的な大きな岐路に立っています。

冷戦終焉から三十年余、欧州の一角ウクライナで戦乱が勃発し、

核戦争に発展する可能性もあり、緊迫した情勢が続いています。

世界は第二次大戦後最大の危機に直面している、

と言っても過言ではありません。

国内を見れば、

急速に進む少子高齢化と人口減少、経済格差と貧困の固定化、

破綻寸前の財政赤字、半導体に象徴される産業の劣化、

ほゞ全て輸入に依存する資源・エネルギー、

超低水準の食糧自給率、教育の荒廃、

公共道徳心の劣化、凶悪犯罪の横行、

そして極めつけは政・財・官の退廃と無気力、責任回避です。

こうした危機的状況下にあって、

わが国は国家の大方針を自らの意志で決することができず、

激動する世界情勢に唯々翻弄されています。

なぜわが国はこうした憂うべき状況に立ち至ったのでしょうか。

わが国は敗戦後から半世紀の間、

冷戦構造のなかで米国という超大国の庇護のもと、

自国の安全保障を米国に委ね、経済活動に専念してきました。

その結果、束の間の繁栄を謳歌しました。

しかし、これは「魂なき繁栄」に過ぎませんでした。

わが国は今日まで、独立自尊の精神を失ったまま、

国家の基本法である憲法や民族共同体の核心である歴史観は

外国製のままという異様な状態が続いているのです。

 いま国内外の危機がこのまま進行すれば、

わが国は間違いなく没落への途を歩むことになるでしょう。

私たちは、

いま直面している国家存亡の危機から目を逸らすことなく、

これを直視する必要があります。

そして、この危機を克服せねばならないのです。

もはや時間は残されていません。

こうした危機的状況を生んだのは、直截簡明に言えば、

「独立自尊」の精神の欠如です。

先人たちは、危急存亡の国家的危機に際し、

「独立自尊」の精神をもって、国民の叡智と力を総結集し、

幾多の国難を乗り越えてきました。

かつて、石橋湛山という気骨ある政治家がいました。

戦前、多くの言論人が転向する中で、

湛山は時代の潮流に流されることなく、

帝国主義の時代にあって小日本主義を主張、

戦争に対し不屈の抵抗を貫く言論人でした。

そして戦後はGHQと真正面から対決し、

わが国の独立自尊を貫いた稀有な政治家でした。

草莽塾は、

こうした先人たちの熱き思いと志に学び、

日本の伝統的な精神を取り戻し、

国政を担うに足る人材を養成することが

喫緊の課題であると考え、

国家有為の人材を育成してゆく決意をしました。

草莽塾と名付けたのは、安政6年、

吉田松陰が江戸・伝馬町獄で刑死する直前、

旧友に送った手紙に由来します。

松陰はこう書いています。

「独立不羈三千年来の大日本、一朝人の羈縛を受くること、

血性ある者視るに忍ぶべけんや。

今の幕府も諸侯も最早酔人なれば扶持の術なし。

草莽崛起の人を望む他頼なし」

草莽崛起の人とは、民間にあって地位を求めず、

国家的危機に際し、身命を賭して行動する志士のことです。

草莽塾は日本国を愛し、

望ましい理想国家を作ろうという情熱を持つ、

草莽崛起の青年を育成してゆきます。

草莽塾は、各界の勇気と志ある有識者、

現役・OBの政治家を講師に迎え、

所期の目的達成のため全力を尽します。

 

多感の友よ!

草莽塾は、諸君の入塾を心から待っています。

一般財団法人 佐々木秀吉育英財団

​電話番号:03-3249-6395

メールアドレス:contact@sh-ikueizaidan.org

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